台湾で温泉?となりそうですが、環太平洋火山帯に位置している台湾。
地熱資源が豊富で、湧き出す温泉はなんと台湾の島全体で100箇所以上!
世界的にも珍しい冷泉や海底温泉もあるんです。
今回は観光や週末に台北MRTですぐに行きやすい台北・北投の温泉街をご紹介します。
台湾で温泉ステイをオススメする理由は、なんと言っても内風呂の多さ!
貸切温泉を日本よりもお手ごろに楽しめるのが台湾温泉ステイのいいところ。
基本的には水着着用がルールですが、大浴場で裸で入浴のタイプは“日式(日本スタイル)”とあえて表記している場合もあります。
足湯も多いので、タオルを持参して楽しむのもいいと思います。
加賀屋温泉レビュー
日本で一度は行ってみたい能登半島、加賀谷旅館。
その加賀谷が、日本のもてなしそのままに台北の温泉地・北投へ進出しています。
それはもう贅沢なつくりで、まさに日本でした!
MRT北投駅1番出口、右手道路脇にシャトルバス乗り場があります。
事前予約すれば時間通りにお迎えしてくれます。
北投の温泉地は「新北投駅」付近なので、MRTだと乗り換えが必要です。
乗ること10分弱、2階へ上がるとフロントです。
数寄屋の日本式建築、お琴の生演奏でお出迎え。
2019年にミシュランを獲得しています。
佇まいが威厳があるというか、台湾でこの日系温泉をサービスそのままに輸出できちゃうんですから、すごいですよね。
チェックインを終えると、台湾人の仲居さんが流暢な日本語で部屋まで案内してくれ、部屋の設備、館内施設など説明してくれます。
お部屋は…
と言うと、障子が3枚開いてこの眺望!
畳敷の客間と奥にはフローリングのベッドタイプのお部屋でした。
御茶請けにはスナックとドライグアバ、冷蔵庫に入っているドリンク、ブラックコーヒーは全部無料で飲めます。
冷蔵庫とは別に玉露、玄米茶、烏龍茶のティーパックも配備。
洗面台のところにペットボトルのお水4本もあり。
内風呂が贅沢♡
ジャスミンの香りが癒されるー!(人数分あります)
歯ブラシ、コットン、シャワーキャップ、シェーバー、お風呂用の薄い字の入ったタオル(ここまで日式とはさすが!)など一通りのものがあり。
体を洗うスポンジはなかったです。
なんと言っても嬉しいのがコレ!完全プライベート温泉
予約の時にしっかり読んでいなかったので、部屋で温泉が楽しめるなんて思いもよらずとっても驚きました。
お湯加減も良く、結局大浴場にも行かずずっと部屋で完全お篭りステイできます。
100年余り前、北投温泉に療養効果があることを発見したのは日本人らしいのです。
天然ラジウム温泉で、湯上り後は肌がさらさら。
お湯の出もこの通り、たまるのが結構早いです。
湯船は180㌢ほどの長さで男性もゆったりと浸かれます。
内風呂があると他人の目を気にせず入れるのと、
お風呂上がりに汗だくで服を着なくていいのが嬉しい。
加賀谷は日式温泉なので、大浴場でも水着は必要ありません。
夜ご飯は付いていないタイプを選んでいたようで、、外に食べに出ました。
駅前の公園付近にフードチェーン店やコンビニはたくさんあります。
スーパーとコンビニが並んで建ってるのも台湾らしい。
朝食
さて、朝食はレストラン天翔にてブュッフェスタイルです。
全面ガラス窓で光をとっていて、窓から見える山と木々が特別感をだしています。
このカチッと並んでいる感じがまた日本らしい。
和食を中心に、パン、台湾料理、おでん、洋食おかず系、フルーツなども幅広く準備されています。納豆と味付け海苔まで!
日本と台湾は電圧がほぼ同じなので変電機を使わずに、日本のものをそのまま使用できるのも台湾のいいところ。電気プラグも日本と同じです。
個人的にやっぱり嬉しいのは刺身♡
お誕生日ステイだったのですが、サプライズでケーキを用意してくれたり、朝食ビュッフェの際には素麺のプレゼントが♡
中居さんみんなが誕生日とわかると声をかけてくれてとっても嬉しかったです。
これは本当に個人的なのですが、台湾は接客が両極端。
お店に入ってチラリとも見られないで店を出る時もあれば、すぐに近づいてきてずーっと話して相手してくれる場合も。
まあどっちの場合も大体ご飯食べながらか、携帯をいじりながら…(笑)
なので器が空いたらすぐに片付けてくれたり、
テキパキ仕事をこなす姿を見るだけで気持ちがよかったです。←やっぱりここは自分がかなり日本人だな、と感じた…!
大満足で旅館をでました。台北市内から電車で行けるのもありがたい。
日本で温泉旅館に行くぞー!となったら、車で何時間も走るイメージなので週末ぶらりにもオススメです。
ちなみに台湾の一般的なお家ではバスタブがついているタイプは少ないので、温泉旅行がとっても人気なのだそうです。
帰りもシャトルバスの配車を車寄せのカウンターでお願いできます。
新北投エリアをぶらり
しっかり温泉を楽しむ旅館に泊まっても、観光地をぶらぶらして公園の足湯でゆっくりするのもおすすめです。新北投駅目の前の古い駅舎の周りには、週末のマーケットも開かれていました。
ナチュラル素材の衣服・靴下やパン屋さん・野菜もたくさん出店があり要チェックです。
新北投駅に着くと広場の目の前には信号を渡って大きな公園が広がって、そこが市民の憩いの場。
台北市立図書館
公園内を歩いていくと世界で最も美しい図書館27に選ばれたこともある、台湾が誇る台北市立図書館です。
温泉博物館
図書館の川を挟んだ先には温泉博物館があります。
現在はコロナの影響で入館時には実名制度に従って名前・住所・電話番号を記入し入場。
1.5mの間隔を開けるために係の方がキビキビと案内してくれます。
入場料は無料ですよ!
ここは、もともと公共浴場として古くから市民の憩いの場になっていました。
日本統治時代を経て、その後他国からの統治になるにつれ、裸でお風呂に入る習慣がない人たちにとっては不要な空間になっちゃったんですね。
1994年に北投小学校の生徒たちと先生が郷土学習の資料を探している間に7年ほど放置されていた公共浴場を偶然発見したんだそうです!
見つけたときはそれはそれは興奮したでしょうね。
その後文化財の保存を行い、北投の歴史や文化を伝える温泉博物館となりました。
地熱谷
北投博物館を出て駅とは反対方向に歩いていくと地熱谷があります。
北投エリアの水質は、天然ラジウム温泉という泉質で硫黄独特の臭いは少なめ。
水は無色透明で透き通っています。
旅の最後は歩き疲れた足をゆっくりと癒しましょう。
足湯でスッキリ!
復興公園泡腳池
新北投駅から中和街の道を緩やかに坂を登って5分くらいで到着です。
意外としっかりルールが決められているので少しご紹介します。
カバンはロッカーに。水以外の飲みものは足湯エリアで飲んではいけません
足を水で流してから入るようにしましょう。
みなさん真剣で水着を着て列を作って開放時間を待っていました。
少し深いところもあるので太ももくらいまでめくれる服装で行った方がいいと思います。
5分ほどで足がじわじわと熱くなって疲れも吹き飛びます。
今の時期だけですが足湯にもソーシャルディスタンスをここでも守るように徹底されています。
入るには各回の整理券を取り、3つのブロックの足湯には距離を保つように番号が決められていました。
毎年、寒い時期になると「台北温泉季」というイベントが開催されています。
それだけ温泉が好きってことですね〜。
北投であればMRTですぐ温泉地に行けるのが気軽でいいですよね。
みなさん散策にぜひ行ってみてくださいね。