もっと多めにご飯食べなよ〜、お酒は控えめにね〜という「多めに〜する」「少なめに〜する」という会話は結構多いですよね。
また「私、滅多に風邪引かないからさ〜」など回数の強調もあります。
使い方が多様な「多」の表現、「少」の表現をご紹介します。
形容詞の「多」「少」
副詞を伴って、量について話す場合に使われます。
・私は友達が多いよ:我有很多朋友
・めちゃ人多いね:哇,人很多
・持ってる洋服少ないよ:我的衣服很少
副詞の「多」「少」
:もっと多めに〜する
~,多+動詞+(数量詞・数字・量詞)+目的語
数量詞は「一點」「一些」の2つが使われます。
一點は“ほんとに気持ち多めに”という感じなので、どさっと多めにと言いたい場合は“一些”を選んで使うといいです。
・外は寒いから一枚多めにジャケット着なね:外面很冷,出門的時候,多穿一件外套
・風邪ひいたら多めに水を飲んだほうがいいよ:你感冒了,應該多喝一些水
・明日はお客さんが来るから2,3品多めにご飯作らないと:明天家裡有客人,我要多做兩三道菜
もっと少なめに〜する
~,少+動詞+(数量詞・数字・量詞)+目的語
・お酒少なめにしたほうがいいよ:你應該少喝一點酒
・コーヒー1杯少なく買ってきちゃった:我少買了一杯咖啡
・テレビ見るの少なめにね:你少看一些電視
めったに〜しない
この形で1つの便利な構文なので、覚えると便利です。
很少+動詞(+目的語)
・私は滅多に牛肉を食べない:我很少吃牛肉
・彼は滅多に運動しない:他很少運動
・家族は滅多に風邪をひかない:我家人都很少感冒
「多+動詞」との違い
「多」を使った似たような表現、「多+動詞」との違いわかりますか?
「多吃飯」vs「多吃一點飯」この2語の違いは…
ふたつの文、どちらも“多めにご飯を食べる”ですがニュアンスが違います。
「多+動詞」の場合=もっと回数を多く行う(常常)です。
つまり行う回数・頻度をもっと増やしたほうがいいよ、となります。
例えばダイエット中のお友達がみるみる痩せてしまって、
“もっとご飯食べる回数を増やしなよ”という意味で使う場合です。
・痩せすぎだよ、もっとご飯(回数)食べなよ:你變得太瘦了吧,應該多吃飯
3食食べてるけど、毎回パン一枚でご飯を済ませようとしている。
もっと多めに量を食べなよと言いたい場合は
・ご飯それだけ?もっと食べたほうがいいよ:妳只吃一片吐司嗎?多吃一點
になるわけです。
回数を多めにというニュアンスなのか、量を多めにという話かで選ぶといいですね。
「少」よりも、「多」の用法がとても多い中国語。
うまく使えると会話の幅も広がります!