“短い時間”を意味する、この「一下(ㄧˊ ㄒㄧㄚˋ/ yiˊ xiaˋ) 」
“一下”を動詞の後につけることや動詞を重ねる用法は、何かを勧める時などに少し口調が柔かくなる効果があったり、丁寧な印象を与えるのでよく使われています。
日常生活で使わない日はないのですが、なぜか教科書に用法があまり詳しく載っていないのです!
「一下」は「一會」とも言えますが、どちらも時間が“ちょっと”“少しだけ”の意味で、台湾では断然「一下」の方がよく使われます。
厳密にどれくらい短いかは、人の捉え方によって違いますが(笑)
「一下」の方が、「一會」よりも若干短い感じ。
大体は目的語を取らない動詞の後ろにつけて“ちょっと〇〇する”となり、フランクな接客、先生との会話、同僚でも幅広く使われます。
・ちょっと座ってください:請坐一下
・ちょっと休憩するね:我有一點累,要休息一下
・ちょっとお尋ねします:請問一下
・ちょっと(私を)待ってて:等我一下
・ちょっと見てください:你看一下
台湾で生活する上で、または観光に来ても確実に使われているんです。
なのに、あんまりにも自然すぎて(?)テキストにはあまり出てこない印象が。
口に出しやすい、語呂というか韻を踏んでいるというか、、
とにかく口が勝手に言っちゃうレベルだと思うのですが、「下」をダブル付けという強者も。
・ちょっと待ってて:等我一下下(喔)~
大陸の中国語を勉強している方は「一會」の語尾に「ㄦ」が付き、「一會ㄦ:いーほぁーるぁ」だと学ぶ方も多いかもしれません。
しかし台湾の中国語はこの“ㄦ化”はどの語にも起こりません。
台湾特有の優しい印象になる語尾に“あ”“いえ”“お”などの音がついて発音されるパターンに慣れる必要があるかもしれませんね!
街を歩いているとき、道行く人の話を聞くと必ず“一下”を聞く機会があると思うので、
「わ!言ってる!」となるはずです(笑)