置く場所によって、意味が全然変わっちゃうよ〜っていう中国語シリーズ(?)。
“少し”を表す「一點」は日常的に動作の“速い・遅い”を意味する「快」と「慢」 ふたつの副詞とくっついて、程度の説明をします。
今回は
✔︎「快」「慢」の使い方
✔︎語順が大事!「快一點吃」vs「吃快一點」
この2つをまとめてみたいと思います!
「快」「慢」+動詞
まず基本の形として「快」(副詞)+動詞
→この形は少し命令的な印象を与えてしまうことも
・早く食べなさい:快吃
・早く行きなさい:快走
一方で「慢」(副詞)+動詞
→この形は少し礼儀のある伝え方になります
・ゆっくりお召し上がりください:請慢用
・お気をつけてお帰りください:請慢走
この前コンビニの新人店員さんが帰るときに「請慢走」って声をかけてくれました!
「一點」と一緒に使われる場合
では「一點」と一緒に使われる場合はどうでしょうか?
例えば出来立てのご飯を目の前にママが「早くご飯食べなさいね〜」と言っています。
その早く〜しなさいという言葉にはタイミングがふたつあります。
「快一點吃」vs「吃快一點」を考えると、下のような解釈になります!
「快一點吃」は、“食べ始めるという動作を早く起こしなさい”
→寝起きなのかな〜、椅子に座ってぼーっとしてる子供の顔が…
「吃快一點」は、“食べる速度を速めて食べなさい”
→他に気になることでもあるのかな〜、なかなか手が進んでいかない…
そう考えてみると、あ〜なるほどって感じですよね。
この2つのタイミングの使い分ける方法は、中国語あるあるの“語順”がとても大切です。
「快/慢」+一點+動詞(+目的語)
→動詞の開始を強調する
・テレビを見ないで、早くご飯食べ(始め)なさい:不要看電視,快一點吃飯
・急がなくていいよ、ゆっくり書いてね:別急,慢一點寫
・雨になったよ、早く中に入りなさい:下雨了,快一點進來
・疲れたでしょう、早く座って休憩でもして:你一定累,快一點坐下休息吧
(目的語)+動詞+「快/慢」+一點
→動詞の動きは元々していて、動作を行う速度を速めるor遅める
・ご飯早く食べ過ぎだよ、もう少しゆっくり食べなよ:飯,你吃得太快,吃慢一點
・先生、少しゆっくり話してください:老師,請說慢一點
・もうちょっと早く走って!:跑快一點!
台湾ドラマで、付き合う前の二人が雨の中走ってて、男の子が早く来いよ〜みたいな感じで、「跑快一點」って叫んでるシーン、あったな〜(笑)
まとめ
「快/慢」一點+V:早く、ゆっくりVを開始する
V +「快/慢」一點:早く、ゆっくりVする