回数を数える中国語でよく知られているものは「次」です。
でも例えば文章を細かく見ていくと、実は頻出度の高い4つがあります。
韓国料理を1回作った、日本へ一度帰った、音楽を1回聞いた、心拍がバクバクと動いているなどを表す回数、、
「下」「次」「遍」「趟」代表的な4つの使い分けを見ていこうと思います。
次
「次(ㄘˋ/ciˋ):独立した動作の頻度」
回数を数える時などによく使われる
全ての動作動詞と一緒に使える:看,聽,吃,去,問,討論…
・一回日本に行ったことがある:我去過日本一次
・この映画を1回見て、好きになった:我把這個電影看一次,就喜歡上了
下
「下(ㄒㄧㄚˋ/xiaˋ):動作の反復・時間的な短さ」
動作の反復を意味する場合の動詞:打,踢..
→「一下,兩下,三下」と回数を数えられる
時間的な短さを意味する場合の動詞:去,來,問,討論,等…
→「一下」のみを取り、「三下…」などと回数を数えることはできない
・弟はボールを2回蹴った:弟弟踢了球兩下
・ママが私を2回叩いた:媽媽打了我兩下
・鼓動は何回も打つのが正常だ:心跳幾下才正常
・時間があったらうちを1度見にきて:要是你有空,就來我的新家參觀一下吧
趟
「趟(ㄊㄤˋ/taˋng):動き、運動の往復」
よく使われる動詞:來,去,走(歩く),跑
・シンガポールが楽しいから、私と姉は3回行った事がある:新加坡真好玩,我跟姐姐去過三趟
・先生はオフィスに1回行った:老師去辦公室一趟
・週末、台中に遊びに行く:我這個週末去台中一趟
遍
「遍(ㄅㄧㄢˋ/biaˋn):行動の過程で最初から最後まで」
よく使われる動詞:看,聽,念,寫,練習,唱…
・この鍋が油っこくて、3回洗ってやっと綺麗になった:這個鍋子太油了,我洗了三遍才洗乾淨
・本を1冊読み終わって寝た:我把書看了一遍就睡覺了
どちらも取れる場合も
「看」「聽」などは「次」「遍」など話者の意図次第でどちらも取れます
なので全く同じ文章でもニュアンスを変えられます
・明天要聽寫,我把生詞的部分聽一次(語彙の部分を一度聞く)
・明天要聽寫,我把生詞的部分聽一遍(語彙の部分を最初から最後まで1回聞く)
まとめ
回数を示す4つの使い分けを紹介しました。
「次」だけじゃなかったの?!と思いますよね。
個人的には「次」と「趟」あたりは日常的によく聞くな〜という印象です。
ではではサクッとまとめでした!