台北にも今年も冬がやってきました。
台湾では、台風が1度も上陸しない年の冬は寒波が来るというジンクスがあるそうです。
たしかに、去年は台風の上陸はゼロ、冬は台北でも尋常のない寒さ(日本の大寒波に比べたら怒られそう!)が来て、年末には最高気温9度なんて日もありました。
年中常夏と思っていた台湾に冬があって(南部は年中常夏)ムートンブーツを履くとは2年前には思いもしなかったです。
今回は、27度くらいになってきてダウンを着込む寒がりさんが多い台湾人がどうやって冬を越すのかを紹介したいと思います。
鍋が恋しい季節
台湾人も寒い冬には鍋を食べて温まろうよ!という習慣があります。
もちろん口から火が出そうな辛〜い火鍋や漢方の効いたジンジャーダックポット(生姜カモ鍋)など日本では見かけないものも多いです。
特にこのジンジャーダックポットのお店は冬季限定の営業。観光シーズンで、マンゴーなどが美味しい夏場にはそもそも開いていないのでみたことがない方も多いかもしれません。
この黄色提灯が目印の生姜鴨鍋店、ジンジャーが効いていて冬にはもってこいです。
チェーン店なので、近場で探してみるのもおすすめです。
夏季のフルーツとは少し旬がずれてしまいますが、日差しは柔らかくなり、1日中涼しい10月以降が実は台北の街歩きにも最適なシーズンです。
マンゴーかき氷は、新鮮なものを冷凍保存していると思うので、食べれないこともないです!(笑)
観光にも役立ちそうなグルメに関する小ネタをいくつか紹介したいと思います!
“おしどり鍋”ってなに?
ガイドブックによく載っている“火鍋”
実際にお店に行き、メニューを見ると「鴛鴦鍋」と書いてあるはずです。
2種類のスープセットのことを「鴛鴦鍋」といいます。
定番は、舌が痺れるような真っ赤なスープが見るだけで刺激される麻辣鍋と
同じ鍋で区画を分けて豆乳鍋の白いスープを一緒に食べるもの。
火鍋の定番の2種類のスープ=鳥の“おしどり”がいつも夫婦一緒にいることに掛けてこの呼び名がついているそうです。
もちろん定番なので、スープのチョイスは自由です!
食べ放題飲み放題
食べ放題のことを中国語で「吃到飽」
飲み放題は「無限暢飲」です。
この“食べ放題”は、携帯などの無制限プランでも使われます。
ちなみにこの「飽(ㄅㄠˇ/baˇo)(形容詞):いっぱいになる」
・あ〜お腹いっぱい!:我吃飽了!
・ごちそうさまでした(意訳):我吃飽了
こんな風に胃がパンパンですという感じが伝わってきます。
飲み放題は「喝到飽」じゃないのは、鴨のように(?)水のように(?)飲むってことでしょうかね。
ちなみに台湾人でお酒を飲める人は、度数の高いお酒をガンガンいくんです。
有名なのは台湾の離島:金門の「金門高粱酒」。度数はなんと火がつくレベルでは…という58度。
でも不思議なことに、日本のように酒に飲まれてる人は少ない。
よほど日本人は酒好きと思われているのか、新橋のお父さんたち(?)のベンチで朝を迎えてるみたいな映像が強烈なのか…
日本人は毎日酒飲んで外で寝るんでしょ?と言われた時は本当に恥ずかしかった…
ちなみに。
台湾式お昼の挨拶「ご飯食べた?」のときには、
・ご飯食べたの〜?:你吃飯了嗎?
と声をかけたらいいです。
中国語の教科書でこの挨拶を紹介する例文で「你吃飽了嗎?」と紹介しているものもあるようですが、わざわざ大人同士で「お腹いっぱい食べた?」と聞くのは、大人の会話的にはおかしいようです。
雰囲気のいいレストランに誘うには
世界中どこでもデートは映画誘うか、夜ご飯に誘うかが上位に入ってくると思いますが(なんでだろ?)
“夜ご飯食べに行かない?”にもグレードがあるらしいです。中国語にもそんな言葉の言い回しがあるんだなーと感じた話。
・夜ご飯ご馳走したいんだけど:我想請妳吃晚飯
・夜ご飯ご馳走したいんだけど:我想請妳吃燭光晚餐
下の文が“オシャレ感”あるらしいです。
「燭光晚餐」を使うと、本当にちょっとお高めのロウソクがテーブルに灯っている、雰囲気の良さそうなディナーという印象すらも醸し出すようです。
ここぞ!というタイミングで使ってみてもいいかもしれません。
コスパ高い
Youtube大好きな私です。
台湾でもコストコの商品紹介をよくやっていて、彼らがとにかくよく言うワードを発見しました。それは…「CP值」
・コスパ高い!:CP值很高!
「コスパ高い=コスト パフォーマンスの値」と言うことで、なるほどね〜、微妙な英語中国語ミックスなのねと思いました。
台湾で暮らしていて、「あ、それ英語のまま言うんだ」みたいな言葉ってたくさんあるんです。
例えばサイズ
S,M,L,XLなどは残して、日本語の号にあたる「號」をつけて「S號」って言ったり。
逆にそこは漢字にしちゃった?!みたいなものもあります。
USBを「隨身碟」って中国語で言うんですが、USBこそ英語読みの方が良くない?と個人的には思っていたり(笑)
英語のままか、中国語読みかその線引きがまだまだ分からず、新単語かと思ったら発音が独特な英語だったり、もあるあるです。
台湾にも若者言葉やネット用語などもあるようなので、いろいろおもしろネタが溜まったら紹介したいと思います!