先月、5年間住み続けたマンションを退去することになりました。
そもそも日本の不動産、賃貸と違うところが多い台湾の物件事情。
備忘録も兼ねてシェアしたいと思います!
物件探し・物価
まずは、一般的な物件探しの話。
「591」という台湾の物件探しサイトを使う人が多いみたいです。
物価は、実は「アジアで安いのでは?」を覆されることばかり!↓
駐在さんで物件探す場合
駐在などで会社が契約している現地の不動産会社さんを介して物件を探す場合、
大体が日本語が話せる台湾人または日本人が担当となり、
条件を元に物件リストの中からいくつか候補を出してくれ
1日に何軒も物件をまわり決めていく。
日本人のお部屋の使い方の綺麗さ故に、賃貸は日本人限定にしているオーナーも結構いるくらいで、日本人ウェルカムな物件数は多いと思います。
本当に条件の合う物件に出会えるまで粘ってもいいし、
いくつもの不動産に掲載している人気物件は、即決の人が案外いるので
びびっときたらまず「興味がある」とアピールした方がいいです!
驚くのが、大家さんが権力が強いために
もうそろそろ引っ越しが見えてくる〜くらいの時に次の契約者を見つけるため動き出すオーナーが多く
実際に住んでいても「何日の何時ごろ空いてる?部屋見せたいんだけど」と連絡が来ることもしばしば。
なので、見学する側としては実にリアルな部屋の様子を見れるのですが、
住んでいる側は、特に日本人的には「住んでいるのに知らない人が来る?!」ってなります。
でも、台湾の自由な雰囲気の中で生活していると「もうじき去る身だし、あ、はーい」ってなるのがすごい。←多分ならない人もいる(笑)
オーナーはもちろん十人十色…
台湾では建設ラッシュが続いていて、不動産投資がアツい!
「賃貸用に物件を所有しているだけで、住む予定はない」というオーナーがとっても多いんです。
そこで本当にいいオーナーさんに出会えるかは…運次第(笑)
「なんだそりゃ!」みたいな珍事件が意外と頻発する台湾。
エアコン故障、配管故障、ら辺はもはやお家芸並みの頻度ですが、
お風呂のガラスブースが一気に全部割れた落ちた、とか
床のタイルが浮いて割れた、とか
日本だったらまずないだろう、っていうことが起こります。
その故障をすぐに対応してくれるか、がいいオーナーさんの見極めなのかも。
自費引越しをした友人の多くは、オーナーさんの対応がイマイチだった、とみんな言ってました。
故障→修繕の流れが、日本よりも頻発するのにルーズなので地味にストレスになるのかも。
業者さんが約束の日、時間にきたり来なかったり、みたいな話もよく聞くし
業者さんの仕事の仕方が大胆な場合が多い(笑)
オーナー+親戚が背後に
またリアルな話ですが、賃貸物件のオーナーの裏には多くの親戚がいることをお忘れなく。
いざ気に入って借りよう、と言う話になると家賃交渉や入居時の家具、家電、物品などの新規導入などを交渉できます。
オーナーさんがOKでも、値段に関してはそのママが出てきたり、遠い親戚?さんが渋るなんて話もよく聞きます。
家電で言えば、特に聞くのは除湿機。
湿気が多い台湾では、除湿機の有無が梅雨時期、冬季の運命を決めると言っても過言ではないです(笑)
交渉せずとも、入居時に実は新品を入れておいてくれた!
行ってみたらこんな家具が増えてた!などなど優しいオーナーさんも多いんです。
退去時の流れ
台湾での一般的な退去の流れは、こんな感じ。
✔︎不動産の担当者さんに退去予定を伝える
✔︎入居者が清掃(業者を入れるなど)
(✔︎欠損(蛍光灯など)を補充しておいて、と不動産の方には言われました)
✔︎退去時にオーナーと修繕費の確認、請求
清掃業者は、まずは不動産の方が伝手があるはずです!
台湾の壁が恐ろしいほど汚れやすい白の直塗り壁(わかるよね?!これ!)が多いので、
(でも入居時に引っ掻き傷やテープの跡など付けぬように。と言われます(笑))
この壁の塗装なども業者頼みだったりする..
度々登場していた我が家の壁。実はよく見るとペンや家具の擦れ痕など汚い↓
気になる退去費用は..
じゃじゃじゃじゃじゃじゃん。
我が家の退去費用は、請求額は0元。
まっじっで神オーナーだった…
同じマンションに一族で住んでいて、故障系にはその日に見にきてくれて
自分で直したり、代替え品を手配してくれたり、
「沒關係~」がとにかく口癖な方だったんです。
でも、この話には裏話があって(笑)
オーナーとコンシェルジュさんが仲が良く、話をしていてくれたのもあるのですが
オーナー自身が壁の塗装をしたり修理をできる人だったので、
自分たちで清掃業者を入れる前に
先にこんな状態になってるけど、どの辺を重点的に直したらいいか?って相談を兼ねて家を見てもらったんです。
壁の汚れ、家具の木のカバーの剥がれ、
蛍光灯の補充、椅子のボールペンのいたずら書きなど
子供がいるならこんなのはあって当然!とかなり寛容な方でした。
こんなオーナー絶対いないと思う…
我が息子、ヤンチャ絶頂2歳の時にリモコンでテレビを叩いて破壊したことがありまして…
それも「沒關係~」と言われたものの、一応4000元渡してきました。
流石に「沒關係~」の前には5秒くらい止まってたな…
そりゃそーだ。
オーナーによって、退去費用は本当にピンキリになります。
同じマンションのある部屋は、夫婦2人で住んでいて
壁一つ一つの傷をチェックされ3万元請求された、なんてことも。
(流石に高いからそこも話し合ったらしいですが..←これができるのも台湾..(笑))
子供の幼稚園の作品を例の白壁に貼って、その跡が残り壁一部分の清掃に8000元払った、なんて話も。
退去費用の相場はありませんが、言われた費用は払うしかないので普段から気をつけて生活するしかないですね(汗)
色々不具合も多かったし、聞いたことなかった台湾家電らぶなオーナーだったけど
おおらかで本当に良い方でした。
退去の時も旦那さんが話しをしたらしいのですが、
5年間長く住んでくれたことに感謝だよ、とも言ってくれたそうです。
我が家の退去方法は、通常とは違うのですが..
一応参考になれば嬉しいです。