昨日、気になっていた渋い本屋さんに行った時のこと。
台湾あるあるの段差がネックで店内に入れない事態にも、さっと店員さんがベビーカーを一緒に持ってくれる素敵なお店でした。
例えば日本語の“手伝う”場面を考えたとき。
誰かに「ちょっとお願い事が、、」と頼んでみたり、知らない人に写真を撮る事をお願いしたり。丁寧な言い方を知っていると手伝って欲しい時には使えますよね。
逆に友達が何かを取ろうとしているときに「持っててあげるよ」 なんて軽い感じで助けることってありますね。そんな“何かやって欲しい、やってあげる”ときによく使われる「幫」の例文を中心に見ていこうと思います。
主語+①+「幫」+人+動詞(+目的語)
「幫(ㄅㄤ/bang )(動詞):助ける、アシストする」
①には以下の3つが入り込んできます
・助動詞(要/喜歡…..)
・否定(沒/不)
・副詞(可以/常….)
ちなみにこの3点セットは他の基本文でもこの位置に大体入るので、語順など迷った場合は思い出せるといいと思います。
「幫」はすぐ直後に“助ける相手”を必ずおきます。
私を助けて欲しかったら「幫我」
彼を助けて欲しかったら「幫他」
あなたを助けるよ!だったら「幫你」という具合。
・私の荷物をちょっと見ててくれますか?:你可以幫我看一下我東西嗎?
・コーヒー買ってくれますか?:你可以幫我買一杯咖啡嗎?
・彼はいつも重いものを持ってくれますか?:他常幫你拿重東西嗎?
・写真を撮ってくれませんか?:可以幫我們拍照嗎?
・助けてあげる(何か持っている相手を支えてあげる時など声をかけやすい):我幫你
「幫」vs「幫忙」の使い分けは?
「幫忙(ㄅㄤ ㄇㄤˊ/bang maˊng )(動詞+目的語):誰かが何かをするのを助ける」
日本語訳を見るだけでは、あんまり違いが分からないのですが、1番簡単な使い分けは“いくつかお願いしてもいい?”という“いくつか”を言いたい場合。
この場合はお願い事=「忙」を数える量詞は「個」です。
A 2つ頼みたいことがあるんだけどいいかな?:你可以幫我兩個忙嗎?
B どんな事?:好啊,什麼忙?
A 1個目は食器洗ってくれる?:第一個忙是幫我洗碗
A 2個目は部屋の掃除お願い:第二個忙是幫我打掃房間
幫忙は(VO)の形なので目的語の「忙」を数えるときは「幫」と「忙」に分解されます!
また教科書によく出てくる「幫助」は「幫忙」の丁寧バージョンと考えたらOK。
もう少し丁寧に言いたい場合
人にお願いする(または勧める)ときに使える丁寧な表現
「請(ㄑㄧㄥˇ/qiˇng)」を文頭につけて、“〜してください”
・私をちょっと助けてください:請幫我一下
・ちょっとお尋ねしますが、お手洗いはどこですか?:請問洗手間在哪裡?
・お入りください:請進,請進
お手数ですが
「麻煩你(ㄇㄚˊ ㄈㄢ ㄋㄧˇ/maˊ fan ni ˇ)」を文頭につけて、“お手数ですが”
より丁寧な印象になり◎
この前、レストランでお水をひっくり返した人がいて、ウェイターさんが片付けてくれた際に使っていたので、確かにこの場合の表現がぴったり!と思いました。
ただの「ありがとう」よりも「お手数をおかけしました」という気持ちがこもっている印象ですよね。
もちろん、二語を続けて使うのもOKです。
・お手数ですが読み上げてください:麻煩你念一下
・(お礼でも使える)お手数をおかけしました:麻煩你了
このやってあげるっていう言葉、日本語では使う状況によって「それ貸して、やってあげる」「持ってあげる」など、主語は完全に省かれるケースが多いなと気づきます。
でもそこを明確にするのが中国語っぽいですね。
このフレーズ、行動とともに言葉も出てくるとカッコいいなと思います。