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台湾出産記|ついに予定日すぎて…無痛分娩にて出産レポ|李木生診所

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2021・5月

もうこれ以上下に下がりませんっていうくらい、ぎゅっとコンパクトになって、お腹が四角く見えてきてベビーの体勢が気になっちゃうくらいでした。

2021・5・5

朝から何となくいつもとは違う違和感がお腹に。

普通のお腹が痛い時のゴロゴロする感じと、歩いてても動きがゆっくりになっちゃうくらいの締め付けるようなお腹の張りを感じ、いよいよだ!と思いました。
夜は家族LINEで電話して大爆笑して、リラックスしていよいよ準備万端になったのかな?

旦那さんも4月の終わり頃から言っていた“もう産まれるかもよ”詐欺とは違う雰囲気を感じたと思います。

陣痛の間隔を測りつつ、バラバラだったのでとりあえず寝ることに。でも、寝ていても眠りが浅かったのか、寝ていておしるしがどっと出たのがわかった!

2021・5・6

おしるしって少しだと思っていたけど、朝起きると生理並みに出血してて、こんなに出るんだ!っていう驚きが。緊張はやっぱりしなくて、予定日より2日遅かったのでいよいよだ!やっと我が子に会える!と嬉しくなりました。

おしるしは2、3日以内に生まれるイメージと聞いていたので、とりあえずシャワーを浴びて、朝ごはんを食べて、いよいよ病院へ行くことに。
陣痛が来ていたら何も食べないでと言われていたので、陣痛じゃないしエネルギー補給しておこう!と朝ごはんは自己判断で食べちゃった(笑)でも正解でした!

9:00a.m.

病院到着、おしるしがあることを伝える。

心拍、子宮収縮を計って、先生の内診。この時も淡い血液が出ていたので、破水も少しづつしているとのことで即入院となりました。

入院時に病院でくれるもの

・産褥パッド(大判のパッドをただ股に挟んで使っていく)

・産褥パッド小(オレンジの袋、お露の量を見て順次使っていく)

・使い捨てショーツ(日本みたいに産褥パンツは無い)

・バスタオル、ハンドタオル

・ティッシュ

・消毒液

・傷口に消毒液を吹きかけるボトル

・モコモコのスリッパ(写真には無い…)

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使い捨てパンツはこんなメッシュ生地

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10:00a.m.

同意書などをざっと提出、確認。
(この時点までに、書類でわからないところは完全にクリアにしておくべき。後から”こんなの要らなかった”とならないようにした方がいいです。)

11:00a.m.

分娩室に呼ばれ、点滴と無痛分娩のための麻酔の管を入れて、麻酔をいつでもいれられる様に準備。

管を入れるときはチクっとする感じがあったけど、麻酔の管はものの5分で細ーい管が入った。少し麻酔を流していくと最初は足がビリビリとしていたけど、安定したら自分で歩いて部屋に戻れるくらい。麻酔は痛くなったら看護師さんがその都度入れてくれるタイプ。(自分で痛くなったら麻酔が足せるタイプは課金の必要あり)

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麻酔の先生も助産師さんも優しくて、ゆっくり話してくれるし、日本はどこに住んでたのー?志村けん好きだよーと緊張を和ませてくれました。カーテンを挟んで隣にはこの数日で産んだであろうママが横で何かの処置(?)をしてる。
先生ともわっはっはとお話しして、賑やかいなぁ〜(о´∀`о)

12:00p.m.

子宮収縮など紙に波が出るやつ(?)の記録をとりつつ点滴を進める。お部屋で待機していても絶えず点滴を実施。

・トイレは2時間おきに行く

・ご飯食べてOK

パンツの上げ下げがいつも履いていたマタニティ用だと面倒だから、と言われ産褥パッド大+使い捨てパンツに履き替える。

ぷけこ
ぷけこ
あとはもう待つしかない!!!

 

2人部屋だったけど、カーテンで完全に仕切られた空間で個室感もあり。
部屋にある流し以外は、トイレとシャワーブースが1人一個割り当てられる部屋でした。これはバストイレ共用の部屋より少し値段は上がるけど、絶対に正解だった(部屋の割り当てはクリニックが担当するので選べないけど)

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台湾では、健保卡(国民保険カード)が出産時も使えるので、それでカバーされる自然分娩の入院は2泊3日まで。(大きな病院では部屋の値段もカバー内だけど、クリニックでは全額自費になるみたい)

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3:00p.m.〜5:30p.m.

再び部屋で子宮収縮を数値取り

まだまだ長いよーって言われてしまった(笑)

無痛分娩のいい所は、子宮口が開くまでの長い時間を痛みなく過ごせる所だと思う。でも背中の管を入れた患部がチクチクと痛む。患部、麻酔を追加するための機械もテープで背中にばっちり貼って固定してあるけど、動くとズレてしまうんじゃないかと思ってしまう。看護師さんは普通に心拍を測るためのベルトを巻くときに気にしないので、腰のチクチク感は正常か…と安心しました。

数値をとっている時も個人的には大きな陣痛の波は無い(1時間に一度ぎゅっと込み上げる陣痛くらい)ので、まだ麻酔は入れていませんでした。

6:30p.m.

点滴を追加、内診

実際は…

看護師さんが言うには「数値は20分に一度くらいの陣痛の波になってるよ、麻酔まだ入れないの?我慢しないで」とのこと。1回の麻酔投入で2〜3時間の効き目があるらしく、麻酔を入れると背中、脊髄のところにまっすぐ冷たい液が入る感覚がある。だんだんと効いてきて、少し足がびりびりして冷たくなってくる感覚が…(実際は冷たく無く、ただ痺れているだけ)

1度目の麻酔投入

6:45p.m.〜7:45p.m.

分娩室に移動して促進剤を下の方に投入、子宮口4㌢

1時間後の内診で子宮口6㌢まで開く

「便を出したい感覚になったら教えて、それは感覚的には便と思うかもしれないけど、赤ちゃんが下がってきてる証拠よ」とのこと。

麻酔の影響だけでは無いと思うけど、どんどんと排泄機能が落ちていく。
点滴を絶えずしているので、水分はとっているのにどうしても尿が出ない。膀胱は張ってくるので、管を入れて一度とってもらった。膀胱の圧迫が極限に来ているのか、20分トイレにこもっても出せないという方が正しい。
尿の話は出産経験者の話で全然出てこなかったので、これは1番予想外で大きな問題でした。

8:25p.m.

2回目の麻酔(もはや麻酔追加に躊躇がない(笑))

9:15p.m.

先生による内診

11:30p.m.

麻酔が切れてくると、まず腰に重だるい感じが広がってくる。

3度目の麻酔投入、子宮収縮を計測

急に便を出したくなるような、何か強いものが込み上げてくるようなものすごい感覚でいきみたくなる。内診をしながら「まだいきんだらダメ」と言われるものの、呼吸も荒くなるので酸素を吸いつつ、いよいよ分娩が近くなる感覚。

12:30a.m.

子宮口は全開になっているらしく、息も上がる、訳がわからないドタバタさで急いでストレッチャーで運ばれる。子宮収縮を見ながら、鼻から吸って止めていきむよと叫ばれ、「ママになるんだよ!産むよ!」と言われ、いきなり分娩態勢に。
先生、助産師さんがものの2、3分で集合し、陣痛の波を見ながら鼻から吸って、息を止めていきむを20秒ずつ繰り返す。無痛と言っても完全に痛みが消えるわけではなく、陣痛の波が来るのは感じるけど、何回かトライしてまだ生まれない。

旦那さんは分娩室前に待機と言われたのが気になっていた。寒さのせい?不安のせい?訳もわからず歯がガクガクするほど震えてしまった。(たぶん冷えた分娩室で薄い病院着一枚で寒かったんだろうな…足にはもこもこソックスと、着圧ソックスという面白い着方だったけど)

1人で産むのか?とそればかり考えていたけど、陣痛が遠のいてしまい、分娩台に待機となった。

1:40a.m.〜3:00a.m.

先生から今の状況を説明を受けた旦那さんが分娩室に入り、私に状況を説明する。ただ陣痛が遠のいてしまっただけだと思っていました。
実は子宮口は全開だけど、ベビーが十分に下がっていなかったみたいで、心拍の経過を見て帝王切開もあると告知を受けたそう。臍の緒の絡まりもあったようで、鼻から酸素をたくさん吸ってベビーに届けないと!と眠気と戦いながら待機しました。

3:30a.m.

先生たちがもう一度集合して、また分娩を開始。陣痛の波に合わせてまたいきむ。男の先生が思いっきり腕全体でわたしのお腹を押すので、吐き気もくるし、頭の血管が切れそうになるし…でここが1番の山場でした。
こんなにお腹全体を押されることもこの先出産以外でないだろう…

無痛分娩だから、普通の分娩よりは痛みレベルは少ないはず。
頭はキレキレに冴えまくっていて、淡々と先生の指示に従っていける。「頭が出たよ!」と言われた後のいきみで、体がぬうっと出るのがわかった。痛い痛いと叫ぶこともなく、無事に出てくれたという達成感が先に立ってイメージしていた感動の涙…は出なかった(笑)

ふといきみながら横を向くと、iPadを抱えた助産師さんが写真を撮りまくっている!!!!
それもベビーが出てくる下の部分もしっかりと収めている。
それも冷静に「そんなところも撮るのか!」と内心ツッコミを入れていました(笑)

先生のご好意で旦那さんが臍の緒を切り、その後も合間合間にきちんと記念撮影をしていくから慣れたもんだな、と感心。
大仕事を終えた後のみんなの写真で、1枚くらいは目を開けないと!と変に冷静になり疲れ切っていながらもきちんと目を開けて収まっています(笑)

後日、クリニックの専用アプリ内に臨場感の伝わる写真がたくさんアップされて、本当にいい写真でした。
臍の緒が絡まっていたという現場写真もあり、見る機会のない臍の緒が真っ白で太くて「これで元気に育ってくれたんだな」と感じられました。

4:00a.m.〜5:00a.m.

産後処置をされる。
豪勢に色々と縫っている感覚はありました。

台湾ではバースプランを一緒に考える、というのはなく“先生の判断に委ねる”というのが強いです。
旦那さんが言うには、先生は最初から豪快に下を切っていた、という証言があるから、先生の人柄や信頼関係がものを言うんだろうなと思いました。

助産師と先生、または患者も加わって和気藹々と気軽に話している姿を見ると、このクリニックで良かったなと。
看護師さんもよく言えば仰々しくなく、なんでも知っているお姉ちゃんみたいに接してくれて、とても居心地が良かったです。

最後の30分くらいは麻酔の管を抜くために、体を落ち着かせました。
その間、ベビーを連れてきてくれて写真を撮り、生まれたばかりでも、本当にこの立派な人間がお腹にいて育って小さな穴から外の世界に出てきたかと思うと不思議な感じがしました。

無痛分娩用のチューブを助産師さんがすっと抜いてくれ、長い戦いが終わりました。

5:10a.m.

車椅子でようやく部屋に。
旦那さんはまだ来ない、まだ来ない、と寝ないで待っていてくれて、大きな役目を果たしたこと2人で手を握って噛みしめました。