中国語は、声調と文法が命!と言われますが、考えてみたらどんな年齢の人も同じ文法、同じ語順で話しています(当たり前か )
ちなみにトーン(音の上げ下げ)もみんな同じなので、中国語話者であればどんな年代の人がどんな言葉を発しても同じトーンで話します。
その事実を地味に気づいた時、笑えました(笑)
同じ言葉に方言とかないので、「ありがとう」は「おおきに」と語句が変わっちゃうこともないし、例えば「あり↑がとう」と2音目が上がることもないんです。
英語の語順と一緒だよ、とよく言われますが、基本文型はSVOの順番。
“誰が=S”“何をする=V”“目的語=O”など基本の語順を覚えると、相手に伝わる中国語になります。
日本語:私はテレビを見る
中国語:私は見るテレビを
この順番になるので、日本人には若干厄介な感じがしますよね。
基本文型
混乱したときはとりあえず、この基本文型を思い出してみてください。
主語
〈+TW(time words)〉
+ 動詞
〈+数量/回数/期間(時間の長さ)(+的)〉
+ 目的語
〈だれが・いつ・何をする・どれだけの(何回の)・なにを〉
なぜ“いつ”が動詞の前に来るか?
・TW(time words) =いつ
TWは主語の前に置いてもOKです。
なぜ“いつ”が動詞の前に来るか?ですが、
私の先生が言うには「台湾人はせっかちだから、“いつ”が早く知りたいのよ〜!」だそうです。理由はどうあれ、覚えやすい(笑)
「いつ」の語順
「いつ」の語順は、時間幅が 長い方から短い方へです。
TWは年・何月・週間・何日・朝昼晩・何時などがありますが、
時間幅が大きいものが最初にきます。
時間や数字の羅列の間に「的」は必要ありません。
・去年の10月22日、午前11時:去年十月二十二號上午十一點
・先週の金曜日、午後9時半:上個星期五 晚上九點半
疑問文を作るには
中国語を勉強したことがある人は先生にこんなこと言われた記憶はありませんか?
「疑問文は答えを聞きたいところに疑問詞を入れればいいんだよ!」
・私は去年の10月に台湾に来ました:我去年十月來台灣
この文を疑問文にするときは語順は変えずに聞きたい「いつ」のところに疑問詞を入れるだけでOK!
・あなたはいつ台湾に来ましたか?:你什麼時候來台灣?
VとVOの違い
●(目的語を取らない)動詞=(V)
・私は歩く
・あなたは見る
などの「何を=O」の説明がいらない文のこと。
●目的語をとる動詞(VO・Vsep)
・私は作る
「え、何を?」ってなりますよね。
・私は料理を作る の「料理」の部分が(目的語=O)です。
VOの場合は、目的語も併せて1つの動詞として成り立っています。
どれだけの
数量/回数/期間(時間の長さ)(+的)=どれくらい、何回、何時間・何日間・何年間など
・日本に5回行ったことがある
・台湾に2年住んでいる
このような「どれぐらい」の期間を説明するには、動詞の後ろに置く必要があります。
疑問文を作ってみる
これらを踏まえて、疑問文を当てはめて見てみると…
●(目的語を取らない)動詞=V
・私は来年日本に行きます:我明年去日本
〈何日間?〉:你去幾天?
・3週間行きます:我去三個星期
・10分間休憩してもいいですか?:我可以休息十分鐘嗎?
・ちょっとお待ちください:請你等一下
・もう一度言ってください:請再說一次
●目的語をとる動詞(VO・Vsep)
文法が2パターンあります。
その1・私は毎日7時間寝ます:我每天睡 七個鐘頭(的)覺
(睡覺が動詞・目的語に分解され、その間に時間の長さが入り込む!)
その2・私は毎日7時間寝ます:我每天睡覺,睡 七個鐘頭
(まず寝ます、と文を作ってから何時間寝るを付け加える)
中国語には、隠れ「動詞+目的語」の形の動詞が多いので、この分解方式を覚えないといけません。
VO文が主語化する
中国語では「動詞(V)+目的語(O)」フレーズを主語として持ってくることもできます。
中国語では文章の中で、「。」をあまり多用せず比較的一文を長くする事(文章を短文でぶつぶつ切らない)がいい印象を与えるそうです。
そんな長い一文であっても、中国語の主語はいつも先頭に持って来られるというのがルールであるので読解問題を解く際に頭の片隅に入れておくといいかもしれません!
主語(S)+動詞(V)+目的語(O)
私は中国語を勉強します:我學中文
↓
動詞(V)+目的語(O)+補語(形容詞や助動詞)
中国語を勉強することは、難しい:學中文很難
・映画を見るのは面白い:看電影很有意思
・歌うことは彼はあまり好きじゃない:唱歌,他不太喜歡
目的語を最後に置けない場合は
ちょっと回りくどいかもしれませんが、文型によっては目的語を最後に置けないものも。
そう言う場合は“目的語を文頭に持って来てしまう”というのが対処法になります。