これだ!という固有名詞が出てこないとき、もどかしいですよね。そんな時、どんなふうに説明しますか?
中国語では、文字を重ねて表現する文法があり、その重ね方にルールがあります。
形容詞を2回重ねて表現することで ”髪が長くて、黒くて、目が大きくて、、”こんな風に、抽象的だけど特徴を説明することが出来ます。
単語が出てこない!でも説明したい!こんな状況で(よくある…)”この辺に硬い感じが”とか、知っている単語を合わせていきながら説明していくと、相手がわかってくれる事が多いです。
全てをこの用法で使うと少し回りくどい言い方になる場合もありますが、初心者にはかなり使える用法です!
形容詞、動詞の用法それぞれ見ていきます。
【形容詞】重ね方の基本ルール
一文字の形容詞:2回重ねる
形容詞+形容詞+「的」+名詞(名詞, 形容詞+形容詞+的)
・綺麗なくつ:美美的鞋子
・大きなスイカ:大大的西瓜
形容詞+形容詞+「地」+名詞
・ゆっくりと歩く:慢慢地走
・早く食べる:快快地吃
一文字以外の形容詞:一文字づつ2回【XY→XXYY】
形容詞+形容詞+「的」+名詞(名詞, 形容詞+形容詞+的)
・綺麗なビル:漂漂亮亮的大樓
形容詞+形容詞+「地」+名詞
・綺麗に洗う:乾乾凈凈地洗
形容詞重覆形の使い方
述語用法
・あの果物の表面は緑で、中が赤い:那個水果的外面綠綠的,裡面紅紅的
名詞の修飾語用法
・私はぽっちゃりした子供がすき:我喜歡胖胖的孩子
・あの丸くて赤い果物はライチです:那個圓圓紅紅的水果叫荔枝
述語補部用法
・順調に学んでいたのに、どうしてやらなくなったの?:你學得好好的,怎麼不學了?
・手紙を綺麗に書いている:他在信上寫得清清楚楚的
副詞用法
・急がなくていいよ、ゆっくり来て:不用急喔,慢慢來
【動詞】重ね方の基本ルール
一文字の動詞:2回重ねる
動詞+動詞+(目的語)
・ちょっと見る:看(一)看
動詞+了+(一)+動詞+(目的語)
・ちょっと見た:看了(一)看
一文字以外の動詞:動詞を一回づつ重ねる【XY→XY XY】
・ちょっと疲れたね、少し休もう:有一點累,休息休息一下
・来週は誕生日だね、一緒に祝おう:下禮拜是你的生日, 我們一起慶祝慶祝吧
!例外!
「幫忙」は、「幫忙幫忙」または、「幫幫忙」どちらの重ね方でもOK
【量詞】重覆形のルール
”毎日食べましょう”、”毎年いきます”などの量詞を重ねた使い方も広告やキャッチコピーによく使われる表現です。
量詞/時間的名詞→量詞+量詞+「都」
✴︎時間的副詞は、一文字のみ使用可能(×星期 ○週)
・私が買ったリンゴは全部甘い:我買的頻果,個個都甜
・あの店で売っている服はみんな綺麗:那家賣的衣服,件件都漂亮
・彼はいつでも真面目に仕事している:他分分秒秒都認真工作
・先週は毎日雨が降った:上個禮拜,天天都下雨
実は、日本語にある単語や動作が、中国語では無いこともあります。
例えば、スライサーについている手を切らないための防止カバー(すごいニッチな例ですが、ある時ザクっといってしまったことがあり、その経緯を説明している際、中国語でそれを指す名詞ないよ!と言われて説明に困ったやつです。)
軽いんだけど、トゲトゲしてて、、と物の特徴を説明して相手にイメージしてもらいやすくすることができます。
わからない単語の時もこの文字重ねはとっても有効で、推測してもらいながらの会話ですが説明するにはもってこいです。
ぜひ使ってみてくださいね!