金額や人数、時間を聞く場合、絶対に会話に出てくる数字。
まずは日常会話で「これ幾らですか?」を中国語のテンプレで覚えました。
文法を習っていくと、きちんとした考え方に基づいて使われていたんだなあと改めて点と点がつながっていく感じです。
数を尋ねる疑問詞
何気なく「何時?」「いくつ?」「何年?」など会話の中で疑問文ってよく使いますよね。
実は使い分けがきちんとされています。
中国語では数を尋ねる疑問詞が2つあります。
・数が10以下と予想される場合は「幾」
・10以上、見当がつかない場合は「多少」を使います。
では詳しく見ていこうと思います!
10以下と予想される場合「 幾(ㄐㄧˇ/jiˇ)」
名詞で使われる「幾」
指定代名詞を使って、名詞を特定化する方法があると以前の記事で紹介しました。
名詞で使われている場合、”幾つかの◯◯”と名詞の量を説明していて、疑問文ではないので「?」は文末に現れません。
しかも10以下と予想される比較的小さな量です。
“いくつかの◯◯”
・あの何人かはとても忙しい:那幾個人很忙
・この何冊かの本は全て中国語の本です:這幾本書都是中文書
・あの何分間か:那幾分鐘
疑問詞で使われる「幾」
基本の中国語疑問文は“〜嗎?”と表現しますが、
この「幾」の疑問詞が文章に入った場合は”嗎?”はつけません。
名詞の数に予想がつく数字を聞く場合「幾」+量詞(M)+名詞(N)
・何人家族ですか?:你家有幾個人?
(なかなか家族が100人います!という人は居ないですよね)
・あなたは何本のペンを持っていますか?:你有幾技筆?
(一般的には何本かペン持ってるくらいなので)
「幾」+量詞(M)
これは覚えるしかない!
・何年間?何ヶ月間?何日間?:幾年?幾個月?幾天?
・何月何日ですか?:幾月幾號?
・何歳ですか?:你幾歲?
・今何時ですか?:現在幾點?
・何センチですか?:你幾公分?
10以上・見当がつかない場合「多少(ㄉㄨㄛ ㄕㄠˇ/duo shaˇo)」
「多(形容詞)」:数・量がたくさんの、多くの
「少(形容詞)」:数・量が少ない、少しの
形容詞としてこの二語が名詞を修飾する場合は「很」や「太」などの副詞が一緒に使われます。
・私はいくらか多くの物を買いたい:我要買不少東西
・私は台湾人の友達がたくさんいる:我有很多台灣朋友
数に予想できない数字を聞きたい
名詞の数に予想ができない数字を聞く場合「多少」(+量詞(M))+名詞(N)
✴︎真ん中の量詞はよく省略されます。
・これはいくらですか?:這個多少錢?
台湾では10元以下のものが少ないので「多少」を使います。
・300gでどれくらいありますか?:半斤有多少?
台湾で量り売りの場合大体1斤売りがほとんどで、1斤は600g
「多+形容詞」
前述した「幾」+量詞(M)は「多+形容詞」がほぼ同じような意味で言い換えられます。
この場合の「多」は”どのくらいの〜”と訳すとしっくりきそうですね。
どれくらいの大きさ?、どれくらいの高さ?など
・何歳ですか?:你幾歲?→你多大?
・何センチですか?:你幾公分?→你多高?
・何号の服ですか?:你穿幾號?→你穿多大?
・体重はどれくらい?:妳幾公斤?→妳多重?
・家の広さはどれくらい?:你家幾坪?→你家多大?
日本語でも数の小さい数字や数の幅が予想がつくものを数える場合は「幾つ」を使いますよね。
幾つ入っていますか?子供の年齢をいくつ?と聞いたりする感じです。
同じく規模や数量が大きい、または予想がつかない場合は「多少」:どれくらい が当てはまりますね。
どれくらい広いんですか?どれくらい買いますか?従業員はどれくらいですか?など。
何日?何時?などは理屈抜きで覚えてしまうのも手かもしれませんね!