〈基礎から〉中国語文法 PR

中国語の声調変化/「兩」「二」使い分け/その他数字の読み方

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中国語に4声(トーン)があることはご存知の方も多いはず。
1つの漢字を読み上げるにも、その音の上げ下げを的確に発音しないと、相手に正しい漢字の意味が伝わりません。
1つの単語でも難しいのに、同じ読み方でその音の使い分けによって漢字の意味も変わって来ます。さらに、文章においてもそのルールは厳格です。

 

ぷけこ
ぷけこ
  声調を制すれば中国語は簡単と言う人も… 言ってみたい… 

 

今回は、以下の3つをまとめてみます。

・発音ルールの中で直後の声調に影響される「1」

使われるシーンで使い分けが必要な「兩」「2」の違い

・時間の読み方

 

「1」の声調変化

まず数字の「1」の基本声調は1声です。

・ひとつの単語として「1」が2語目以後に来る場合→声調変化なし
萬一(ㄨㄢˋ ㄧ/waˋn yi )/唯一(ㄨㄟˊ ㄧ/weˊi yi )…

・序列や、何番目などを数える時→声調変化なし
第一課、一月

・「1」の後ろの語が「1、2、3声」の場合→4声で発音
一千(ㄧˋ ㄑㄧㄢ/yiˋ qian )
一盒(ㄧˋ ㄏㄜˊ/yiˋheˊ)
一百(ㄧˋ ㄅㄞˇ/ yiˋbaˇi )
一起(ㄧˋ ㄑㄧˇ/yiˋqi ˇ)

・「1」の後ろの語が「4、軽声」の場合→2声で発音
一萬(ㄧˊ ㄨㄢˋ/yiˊ waˋn )
一個(ㄧˊ ㄍㄜ˙/yiˊge˙)

 

「兩」と「二」の使い分け

 

「兩(ㄌㄧㄤˇ/liaˇng)」を使う場合
 

・百以上の数
兩百、兩千、兩萬…

・「2」+単位
兩個、兩課、兩件…

・【例外】2時
兩點

 

「二(ㄦˋ/eˋr)」を使う場合

・百未満の数
二、十二、二十、二十二…

・序列や何番目を数える時
第二件、第二個、第二課、二月二號

画像1

・分数、少数を数える場合
三分の二、二分の一、兩百ㄧ十二點一二九(212・129…小数点以下は1桁ずつ読む)

・西暦、ホテルの部屋番号、電話番号など数字の羅列を読む場合
二〇二〇、一二三七号室、〇九〇二七六二二二二…

 

時間の読み方

まず時計関係ではこの3種類が代表的ですね。

・壁掛け時計:時鐘
・腕時計:手錶
・目覚まし時計、携帯の目覚ましアラーム:鬧鐘

・◯時、◯分、◯秒:點(鐘)、分、秒
點鐘は12時ぴったりなど00分の時に使います。

・◯時間:◯個小時/◯個鐘頭
・◯分間:◯分鐘
・◯秒間:◯秒鐘
・15分(1時間の1/4):刻(刻は使用度はかなり低い)
・15分間:一刻鐘
・45分:三刻
・30分:半

・今何時ですか?:現在幾點?
時間は1〜12までしかなく予測できる少ない数字なので疑問詞は「幾」

日本語のようにお昼を過ぎると13時、14時と12以上の数字で時間を表す方法はありません。なので普段から午前8時、午後5時など「午前=早上/上午、午後=下午/晚上」をつけて言い慣れておくと間違いが少ないと思います。

・朝6時:早上六點
・午前10時 :上午十點
・午後2時:下午兩點

“何時”の読み方

 

・6:00:六點鐘
・6:01:六點
1)一分 (1は四声)
2)零一分 (1は一声)
3)過一分(1は四声)

・6:02:六點
1)兩分
2)零二分
3)過兩分

・6:10:六點十分
・6:30:六點三十分/六點三十/ 六點半
・6:11〜59:六點十一分/ 六點十一(11以上の分数は数字をただ読み上げるだけでもいい)
・6:50:六點五十分/六點五十
・6:55:六點五十五分/六點五十五/ 差五分七點(差は10分以下で使える)

・6時ちょっと過ぎ:六點多(鐘)
・5、6時:五、六點

“時間幅”の表し方

 

・1分間:一分鐘(1は四声)
・2、3分:兩、三分鐘
・10分間:十分鐘
・10何分間(11〜19分):十幾分鐘
・30分間:三十分鐘/半個小時

鐘頭は小時に置き換えてもOK
・1時間:一個鐘頭
・1時間と5分:一個鐘頭零五分鐘/ 一個鐘頭又五分鐘(又は”そのうえ”の意)
・1時間半:一個半鐘頭
・1時間ちょっと(1〜2時間):一個多鐘頭
・10時間ちょっと(11〜19時間):十幾個鐘頭

 

時間表現にも結構細かい読み方やルールがありますよね。
数字は生活に必須のものなので、お買い物時など数字の表現を普段から聞いて、またはお店の人の言い方をリピートしたりして覚えるようにしています。

 

ぷけこ
ぷけこ
  スーパーのお会計で言われた値段を出せるか、毎回自分と勝負(笑)