服や身に付けるものの色って国民性が出ますよね。
今回は、台湾での色にまつわる小ネタです。
色の表現
中国語で、「色」は「顏色」と書きます。
顔色を伺っているわけではありません。
色の濃さは「深」⇔「浅(淺)」「淡」を色の前に付けて表します。
黒、灰、白、黄、緑(綠)、金、銀、紫などは見てわかりますが、知っておくと便利な基本の色を少し紹介します。
( )の中が中国語
オレンジ(橘色)
赤(紅色)
ピンク(粉紅色)
青(藍色)
水色(淺藍色)
ベージュ(米色)
茶(咖啡色)
注目は…茶色をあえてコーヒー色と表現するところ。
お茶文化の台湾のプライドが感じられます(笑)
「お茶は茶葉によって色の違いが複雑だから、茶色はコーヒー色だよ!」
というのが台湾人の言い分。
なるほど、そういう見方もありますね。
日本には黄色、赤などビビッドな色から渋い色まで細かく色の名前がついていますよね。
でも、中国語にはそんなに細かいものはなく、
基準となる色からもうちょっと濃い色!いやもう少し淡く!!などと表現して好みの色を探していくようです。
私は以前空港で働いていたこともあり、それはそれは顕著にお国柄が出ていました。
色使いに関しては中国人や韓国人など、蛍光色x蛍光色を着こなしていたり、
柄物が好きだったり…身につけているものや服装、あとは髪型でだいたい識別可能でした。
台湾の街中を歩いていても、服装や雰囲気?で日本人が歩いているとすぐわかるんです。
何で判断しているのかわからないのですが、とにかく遠くの方を歩いていても「あっ!」と気づくんです。
何でだろう?やっぱり知らないうちに日本人を探してるから目につくだけかしら?
緑vs青
緑と青は台湾の政党のテーマカラー、現総統の民進党は緑、国民党は青です。
日本人よりも政治に興味がある台湾人は、
「あなた緑なの?青なの?」なんていう聞き方もあるようです。
政党で色を分ける、連想できるのはアメリカと同じですよね。
覚えておくといい”黄色好き…”
少し頭の片隅に入れておきたいことなのですが、
男性のみなさん、「好きな色はなんですか?」と聞かれて、
毎日黄色を着たいほど大好きという方は仕方ないかもしれませんが「黄色!」と答えない方がベターです。
実は、中華圏でいわゆる“ピンク系”の連想をさせるのは黄色なんです。
ちょっと脱線しますが…
日本でいうフィリピンパブのような(?)お店は、台湾では”ベトナム店”だそうで。
例えば、ベトナム料理や食品店のことを「越南店」と間違えて言ってはいけませんよ!
風俗店に行ったことになっちゃうので、要注意です。
台湾で暮らすからにはちょっと気にしておいた方がいいかもしれませんね。
じゃあピンクはなんなのか。
ただ単に「かわいい色」なのだそうです(笑)
ところ変われば解釈もさまざま、面白いですね。
とにかく赤と金
今年2022年は、2月1日が旧暦の新年にあたります。
旧暦の新年を迎え、5日目から仕事・学業始めです。今年はなんと最大で9連休。
振替休日ならぬ、振替出勤を年末の土曜日に行って多くの企業が9連休になっているはずです。
大衆の力(?)ってすごいな、と思ったのですが…
台湾では旧暦がメインなので、西暦の新年は1/1のみ会社はお休みになります。
街全体がクリスマスをまだ楽しんでいて、全然年末感を感じなかったのですが、1月中旬にもなってくると街ゆく人たちのソワソワ度が上がるというか、やっぱり年末感が出てくるんです。自分の中で気持ちを盛り上げようにも、やっぱり“みんな一緒に”年末感を醸し出しているんだなーと改めて感じました。
旧暦の年末に向けて縁起を気にする台湾ならではの色、金と赤に徐々に染まっていきます。
https://www.mummy-mandarin.com/taiwan-lunanewyear/1458/
各大手メーカーからも「赤くするから買って〜!」という心意気が伝わるほどに、中華圏の新年用に赤いパッケージで販売するほどです。
こんなの日本で見たことない!というものがたくさん販売されるのでレア感はかなりあります。
台湾のお正月でも大晦日や新年、三が日にやること食べるものがやはり習わしがあります。
台湾にいる間に本家本元の文化を体験したいな〜と密かに思っています。
来年こそは…!(笑)
新年快樂!