中国語の文章を作る時、名詞の特徴(どんなもの、誰がどうしたもの、どこにある、など無限にある)を修飾していくことが可能です。
修飾していく言葉は名詞の前につらつらと置かれます。
最後の名詞の前に「的:日本語でいう、〜の」をつなぎの言葉を置くと、どんなに長い文でも詳細を説明することが出来ます。
では、実際に見ていきましょう!
「的」って便利!
「的(ㄉㄜ˙/de)(助詞)」:所有や修飾成分として使われる
例えば
・這是他的:これは彼のもの
・這是他的書 :これは彼の本
こんな風に「的」を使うことで文章の表現がかなり広がります。
用法がたくさんありますが、省略してもOKな場合もあります。
まずは省略されるケースを見ていきます。
「的」を省略できるケース
①指定代名詞(這,那,哪)が使われ名詞を特定する場合
・你(的)那位朋友很忙:あなたのあの2人の友達は忙しい
・我喜歡王太太(的)那隻貓:私は王奥さんのあの2匹の猫が好き
2つ目の例文は以下の様な2つの文が1つの文にまとまっています。
・王太太有一隻貓,我很喜歡:王奥さんは1匹の猫を飼っている、私はとても好き
②家族などの人間関係・所属・組織を説明する人称代名詞
・私の弟:我弟弟
・私の家族/家:我家
・私の学校は3名の英語教師がいます:我學校有三位英文老師
「的」が必要なケース
では名詞を説明するのに「的」が必要な場合とルールです。
①動物や無生物の所有関係
・彼の家:他的房子
・彼のものは全部かっこいい:他的東西都很好看
・私の名前は田中花子です:我的名字叫田中花子
②名詞が何個も繋がった時
最後の名詞の前に1回だけ「的」をつける
・私の旦那さんの同僚の奥さん:我先生同事的太太
・あの女の子は彼の学生の妹さん:那個女孩是他學校的妹妹
③名詞+的 :~のもの
文の中で名詞が既に周知された状況であれば、その名詞は繰り返されず「的」で示す。
2語が名詞化するので、A=Bという分構造になり「是」が入ってきます。
・あの2冊の本は私の弟のもの:那兩本書是我弟弟的
・これは先生のものではなく、学生のものです:這不是老師的,是學生的
形容詞で使われる「的」とは?
“かわいい犬”や“仲のいい友達”など名詞に形容詞をつけて修飾する時もあります。
形容詞の修飾も名詞の前につらつらと前置きです。
形容詞を用いて名詞を修飾する際のルール
①1文字の形容詞→「的」不要
・小さい犬:小狗
・彼は本当にいい人です:他真是一個好人
・彼は大きな車が好き、私は新しいのが好き:他喜歡大車,我喜歡新車
②形容詞が1文字であっても副詞がある場合→「的」必要
・とても背の高い人:很高的先生
・本当に古い車:真舊的車
③2文字の形容詞→「的」必要 例外あり
・とてもかっこいい時計:好好看的錶
・綺麗な景色:漂亮的風景
例外:
「便宜」と「很多,很小などの量」が形容詞に使われる時→「的」不要
これは覚えるしかない!
・母は安いものを買うのが好き:我媽媽喜歡買便宜(的)東西
・ここでは日本のものがたくさんある:這裡有很多(的)日本東西
・この安いカメラはとても良い:這個便宜(的)照相機很好
④形容詞+的→名詞化される
名詞が既に周知された内容の場合です。
日本語では“〜のもの”がしっくりきそうですね!
・あの2人の背が低い人が妹、高い人が兄です:那兩個人,矮的是我妹妹,高的是我哥哥
・私は辛いものが欲しい:我要辣的
・黒と黄色、どちらがいいかなあ?:黑色的,黃色的,哪一個好看?
これらのルールを踏まえると、
“仲のいい友達”は“好朋友”
“1番仲のいい友達”では、1番を表す副詞「最(ㄗㄨㄟˋ/zuiˋ」が付くので
②のルールを適用して”最好的朋友”になるんですね〜
「的」の用法は覚えてしまえば、いろんな名詞の特徴を肉付けできる便利な語です。