台湾に来てどれくらいですか?ー2年ちょっとです
台湾の桃園空港までどれくらいかかりますか?ー1時間ちょっとですね
このパソコンいくらですか?ー5万円台だったよ
このようにはっきりとした数字を忘れてしまった時、わざと明確にしたくない時などに使える数字をぼかす表現をご紹介します。
“〜台”、“〜ちょっと”という表現
よく体重や年齢をはっきり言いたくない時、ぼかしますよね(笑)
その「ちょっと」「台」などの表現を「多」をつけることで表現できる便利なものです。
「多」をどこに置くかで、表現が変わってきます!
①数字+「多」+量詞+名詞:〜台、〜代、大きい数字
“三百多塊錢”って幾らから幾らまでのことか…?
$300〜400→300元台の値段→301元〜399元のこと
・身長は150センチ台です:一百五十多公分(151~159)
・パソコンが1万元台で売られている:這個電腦賣一萬多塊錢(10001~19999)
・ この学校は5千人ぐらいいる:我們學校有五千多個學生(5001~5999)
②数字+量詞+「多」+名詞:定量1に満たない数
日常生活で台湾や日本では1元、1円以下のお金の単位を使わないので馴染みがないですが、株や野球の打率など〇分〇厘など表しますよね。
アメリカなどのセントのような単位のことです。
また例えば、コップに少し残っているジュースは1杯に満たない量
このような定量1が最大としたときに1まで満たない数字を表したいときにこちらを使います。
“一杯多咖啡”はどのような量でしょうか?
1〜2杯
→1杯とちょっと
(1杯はコーヒーで満たされている、2杯目は完全に1杯とは言えない量)
・1歲数ヶ月の子供:一歲多
・3瓶とちょっとのお酒:三瓶多啤酒
・1時間ちょっと:一個多鐘頭
・3時すぎ:三點多(鐘)
ややこしいなあと最初は感じますが、使ってみると本当に便利です。
さらに台湾人はこの表現をよく使います。
少し注意なのは、どれぐらいあるか?と質問をするときは
10以下では「幾」、大きな数を聞く時は「多少」を使う点です。
大体何かをするにも“数字ぴったり、ぴったりの金額”ってあんまり無いですよね。
中国語にも意外と曖昧な表現があるので日本語と感覚は同じだなあと思います。
「元」と「塊」
ちなみに…台湾で流通している通貨はご存知でしょうか?
「台湾元」または「ニュー台湾ドル」と言ったり「元」「NTD」と表記されます。
日常会話で、日本円、台湾元で幾らだよ、など通貨をはっきりさせて話す場合、
(新)台幣((ㄒㄧㄣ) ㄊㄞˊ ㄅㄧˋ/tai biˋ)を付けて値段の話をします。
・それ台湾元での値段?:這個台幣嗎?
・日本円で、1000円だよ:一千日幣
台湾に来たばかりのころ、朝市をぶらぶら、スーパーの中をうろうろ
とにかくどこでも「いーばい くゎいよ〜」「いーばい くゎいよ〜」と声をあげている店員さんがたくさんいました。
毎日毎日耳にするのに、何を言っているのか意味不明。
教科書の発音を乗り越えて、ようやく値段の基礎に入ったところで「あ〜なるほど」
となったのを覚えています(笑)
「いーばいくゎい」=「一百塊(ㄧˋ ㄅㄞˇ ㄎㄨㄞˋ/yiˋ baˇi kua ˋi )」
100元だよー、100元だよーと値段を連呼して売っていたんです。
いや、知らなかった〜
中国語で数字を数えるときにルールがいくつかあるのですが、
十、百、千・・・などの単位の前に必ず数字が入ります。
→100元であれば、百の前に必ず「一」がつく
「塊」はお金の単位「元」の口語的な言い方
→表記は「100元」でも、普段の会話では「100塊」
値段言ってたのか!となった後の市場の散歩はちょ〜楽しかったです。
何でもかんでも「100元」だったんです(笑)
台湾で一番最初に「いくらですか?」を使って買えたのは生姜だったなあ〜、懐かしい思い出です。