「〜した事あるか?」という内容の会話の中で、台湾であるあるなのが
「臭豆腐は食べた事があるか?」です(笑)
大体の日本人は臭さに根負けして食べた事がある方は少ないと思いますが、そこを“食べたことあるよ”と返すと、台湾人には100%の確率で“あなたは食べれるのか!”みたいな良い驚きの反応が返ってきます(ドヤ)
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とりあえず100m先からでも近くに臭豆腐屋さんがあるのがわかるくらい強烈。
匂いがなければ味自体は美味しいらしいんですけどね、まあ、私も未だトライしようという気持ちは起きません(笑)
で!今回はその「経験」について会話できる中国語を紹介します〜
実際に使っている教科書はこちら↓
V + 過
主語+動詞+「過」+目的語:〜した事がある
動詞すぐ後ろに経験を表す「過」を置くことで、以前〜した事があると表現できます。
・私はヨーロッパに行った事がある:我去過歐洲旅行
・海外に3年住んだ事があります:我在國外住過三年
・姉は骨を折った事があります:我姐姐骨折過
・先生は世界大会で優勝した事があります:老師拿到過世界比賽冠軍
・私はハリーポッターが好きで、全部のシリーズを見た事がある:我很喜歡HARRY POTTER,所以每集都看過
過去の経験を話す場合、期間、回数(頻度)また“いつ”と限定しない昔の内容が一緒に話される事が多いです。
過去の経験なので、「以前」や「小さい頃」などのざっくりとした過去の時間を表す語句・文は一緒に使えますが、「昨日」や「午前10時」など決められた時間を限定しません。
V過 vs「了」
過去に完了したこと=「了」を使う場合と少し比較してみます。
・あの映画見たことある:我看過那部電影
・あの映画見たよ:我看了那部電影
動詞+「過」の文では、話し手がいつ見たかは言及していませんが、見た事があるという経験の事実を言っています。
一方、動詞+「了」の文では、事前に見ておかなければいけない映画があったとして、
例えばあの映画はレポート書くためにもう見たよ、と話し手は動作が完了したということを伝えるために「了」を使用しています。
否定形
動詞+「過」の否定形では、「沒」のみが使われます。
・私は中国語を勉強した事がない:我沒學過中文
・日本に行ったことがありますか?:你去過日本嗎?
→まだありません:我(還)沒去過日本
「沒」の前に「還」を付けることで、話し手に“いつか(以後これから)まだする気持ちがある”と表現できます。
よくクリニックで、「初診ですか?」という意味で
・ここに来たことありますか?:你來過嗎?
こんなふうに聞かれると思います。
日常会話にかなり出てくる便利なワードですよね!
返答で使われる V+過
返答で使われる場合もあります。それが意味するものは?
人に経験を聞いたりする際に使われる場合は、単純に相手の経験の有無を問いています。
その返事でこの文法が使われた場合、
実は、「もうやったけど、まだやる必要があるの?」「もうやったからまたやる必要はない」という気持ちが隠されています。
・コーヒーいる?:你要不要喝咖啡?
→さっき飲んだよ(飲んだからもういらないよ):我剛剛喝過了
・質問があるんだけどいいかな?:我有一個問題,可以問你嗎?
→昨日も聞いてたよね?(また質問?もう聞かないで欲しい…):你昨天已經問過我了吧
・風邪ひいたんじゃない?お医者さんついて行こうか?:你好像感冒了,要不要陪你去醫院?
→いらないよ、もう病院行ったよ:不用了,我看過醫生了
こんな風に、実は話し手の心理に「すでにやったから、もう要らない」というニュアンスがあるのはなかなか最初は汲み取りづらいですよね〜
でも日本語で考えても、返答で「もう〜したよ」という場合は、確かに内心では「もう十分、他にはいらない」という気持ちがあるな〜と今更ながらに納得(笑)
口調や言い方などでも丁寧な印象に持っていくこともできると思うので、そこはきちんと相手に伝えられるようにしないとなーと思います。