日本人で中国語を勉強している人には1度はぶち当たる(であろう)中国語の「了」の文法。
2つ目の用法は変化の「了」です。
今回は代表的な“了”の使い方その②:変化
✔︎「了」を使用するときの語感
✔︎形容詞、動詞と使われる「了」の用法
台湾中国語の教科書は、これを使用しています!
例えば、
・少し前まで暑かったけど、今は涼しくなった
・友達の家に遊びに行って、お邪魔するつもりだったけど、やっぱり上がらずに帰る
など、テキストの文章では「え、そこも変化なの?」と気づきにくいものも。
でも、言われてみたら確かに状況変わってるよね、と納得します(笑)
状況、習慣、気持ちの変化であっても“変化”であれば「了」の解釈になります。
では詳しく見ていきましょう !
変化の「了」
文脈から読み取るしかありませんが、話し手の“以前とは変化した”という気持ちが会話に見て取れます。
台湾人のイメージとして、“初回”では、この「了」は使われないのだそう。
要らないです、を丁寧にいう際に「不用了」と言いましょう!と習ったことがありませんか?
でも、あの「了」って何?って感じですよね(笑)
なるほど〜と思った例文をご紹介。
例えば、台湾のレストランでお茶を追加してくれる人がいるとします。
・お茶を追加しましょうか?
初回は「はい、お願いします。」と言い、お茶を汲んでもらいました。
その後に、「お茶のお代わりは?」とまた来てくれたのですが、
もうこれ以上お茶はもういらないな、と思ったので、断ります。
「あ、もういりません。結構です。」
この1回目に「いる」心境から、2回目の「いらない」に変わったことを表現するので
返答に「不用了」というのが正しいことになるそうな。
「あ〜その心境の変化ね」ってなりませんか?!
そんな心境・状況などの変化に登場するのが「了」です。
形容詞変化の「了」
・主語(+否定)+形容詞+了
:状態の変化 〜のようになった
・台湾の天気は暑くなくなったよ:天氣不熱了
・彼太ったので、服が小さくなった:他胖了,所以我的衣服都小了
・ものの値段が高くなった:現在東西的都貴了
・昨日が気分が悪かったけど、今は良くなった:我昨天覺得不舒服,今天好了
動詞変化の「了」
1)主語(+否定)+動詞(+目的語)+了
2)(否定)+助動詞+動詞+目的語+了
:行動、動作の変化 〜する(しない)ようになった
・子供の時はアニメを見るのが好きだったけど、今は好きじゃなくなった:我小時候很喜歡看卡通,現在不喜歡了
・彼はもう日本語を話せなくなった:他已經不會說日文了
・私は以前は牛肉を食べたけど、今は食べなくなった:我以前吃牛肉,現在不吃了
・もうこんな時間、行かないと:時間不早了,我得走了
・まだ何かやることある?無くなったよ:你還有別的事嗎?ー沒有了
やはり、「すでに」「前は」「現在は」などの、どんなタイミングかを明確にできる言葉をつけるとコミュニケーションが比較的スムーズになります!
台湾人との会話の極意は、単純に、簡潔に(笑)
思わぬ方向、解釈によく行きます。