中国語の基本で声調の他にもう一つ悩みやすいのが、否定形
否定形マスターしてますか?
授業中にこの2つの使い分けで先生に違うんだよなあと言われることがよくあります。
使い分けが結構悩ましい中国語の否定形、「不」と「沒」をさくっと掘り下げていこうと思います。
中国語の否定形、基本の考え方は…
中国語の否定は、否定語以降の文章全てを否定するです。
否定その1:「不」+形容詞
形容詞を否定文にする場合は過去・現在・未来どの時制でも「不」しかありません。
・これは安くない:這個不便宜
・彼は忙しくない:他不忙
・昨日は寒くなかった:昨天不冷
これしか使えないとなると、ここまでは簡単ですね。
でも否定形が動詞(または助動詞)につく時には使い分けが必要です。
否定その2:「不」+動詞または助動詞
(助動詞を否定文にするときは「不」のみ)
習慣・意志・現在・未来についての否定を表す:〜しません
・私は知らない:我不知道
・私は牛肉を食べません:我不吃牛肉
・私は行きたくないです(行かないと決めている):我不要去
・王先生は教室にいません:王老師不在教室
・ここで飲み物を飲めません:在這裡你不可以喝飲料
否定その3:「沒」+動詞
過去のこと・事実に基づくこと:〜しなかった・〜していない
動詞「有」は「沒」しか取りません。
・ここにはトイレはありませんか?:這裡沒有洗手間嗎?
(その場にトイレが存在するかどうかという事実に基づく内容)
・私は朝ごはんを食べていません:我沒吃早餐
(いつもは食べるけど、まだ食べていない)
もしAさんがBさんに朝ご飯食べましたか?と質問した時、
Bさんが:我不吃早餐(私は朝ごはんは食べません)と返答したら
聞き手のAさんは “Bさんは、いつも朝ごはん食べない派の人なんだな”と感じます。
・あなたは日本に行きましたか?:你去日本了嗎?
まだ行っていません:我沒去日本
(相手がやりたい!と言っていたことなどで、まだやってない内容であれば先週であっても何年前であっても「沒」を使うことができます)
注意したい「不」の声調変化
厄介な発音ルールのひとつで、「不」の後ろにくる語の声調によって「不」自体の声調が変化します。
「不」それ自体の発音は4声ですが
後ろの語が「1・2・3声」の場合→「不」変化なし
後ろの語が「4声」の場合→「不」は2声に変化
◾️四声についてはここで詳しく↓
違いをなかなか見分けるのは難しいかもしれませんが
「不」と「沒」の使い分けには会話の中で
“いつもやらないことか”、”まだやっていないことか”を1つのベースに考えていくといいかもしれません。
この使い分けには 「沒」はまだやりたい気持ちが残っているので、
本当にいらない、やらない時などは「不」をしっかり使っていきたいところですね。