使う言語が違っても誰かが困っていたら大丈夫?って声をかけたいですよね。
台湾の地下鉄では高齢者や席を必要としている人が優先的に座る優先席が日本と同じようにあります。
一般座席は水色、優先座席は青色で扉のすぐ近くに配置されています。
その青いシートはどの車両でも必要な人のためにほぼ使わず空けてあるのですが、一般座席でも高齢者や子供連れが乗ってくるとすっと席を譲っている姿をよく見かけます。
ローカルぽい”ありがとう”
中国語の“ありがとう!”は「謝謝」。
ちょっと中国語で耳が慣れてくると、実は台湾の街中でよく使われているのはこんな言い方でした!
人称をきちんと付けてお礼を言う言い方
「謝謝」を連呼するんじゃなくって、感謝する相手が1人だったら「謝謝你」と言えます。
お医者さんだったら、「謝謝,◯醫師」
先生だったら、「謝謝,◯老師」
自分を助けてくれた“あなた”または“あなたたち”など、
人称代名詞や相手の敬称をつけることで丁寧な印象になります。
また、例えば仲のいい女の子のグループ全員に対して
「みんな、ありがとう!」と伝えたい場合は「謝謝妳們」になります!
(ここで相手が全員女性だった場合「妳」は女偏の「妳」が使われるのも台湾独特)
台湾人ぽくなるには、何事も2回続けて言うのが結構それっぽいです。
でも、人称をつけることで丁寧な印象になるのは確実です!
“どういたしまして”4つ
さて、お礼されたはいいけど、“どういたしまして”はどうやって言えばいいかご存知でしょうか?
基礎の基礎かもしれませんが、私は知りませんでした(笑)
・不謝(ㄅㄨˊ ㄒㄧㄝˋ/buˊ xieˋ)
・不客氣(ㄅㄨˊ ㄎㄜˋ ㄑㄧˋ/buˊ keˋ qiˋ)
これは使えたらかっこいいな、と個人的に思うもの。
・應該的(ㄧㄥ ㄍㄞ ㄉㄜ˙/ying gai de˙)
エレベーターでベビーカーを推していてドアを開けて先に通してくれた人に「謝謝妳」とお礼をしたとします。
その時、その女性は「應該的」と返してくれたんです。
「やるべきだ、いいのよ、もちろん」という“そうして当たり前だよ”と伝えられるかっこいい返答なんじゃないかなと思いました。
よりローカルなら
この3つのほかに台湾だけで使われているもの
この言葉は台湾の方言から来ていて、その音を漢字に当てはめた言葉のようです。
やはりこれも2回言うとより台湾ぽいです。
・不會(ㄅㄨˊ ㄏㄨㄟˋ/buˊ huiˋ)
中国語の文法では否定を表す「不」以降の文が全部否定されるという性質があります。
と言うことで「不」を文章の中でどこに置くかで否定している内容が変わってくるなど語順がとても重視される言語です。
これを踏まえて「どういたしまして」の短い言葉に当てはめてみても
・ 不謝→謝謝は不要です
この返答は「謝謝」と言われたときにしか返せません。
・不客氣→客氣:丁寧は不要です
しっかり「不」の後ろを打ち消していますね〜
台湾でお店などで「謝謝」とお店の人に声をかけたりすると、高確率で高速の「不會」が返ってきますよ。
日本でいうと「いえいえ、全然だよ〜」みたいな感じでしょうか。
台湾でお礼を言われた時は「不會、不會」を使ってみましょう!
「沒關係」vs「沒問題」
ちなみに返答語でよくある言葉として「大丈夫、気にしないで」という言葉ってよく使いますよね。
中国語で代表的なものはふたつ
・大丈夫、気にしないで:沒關係(ㄇㄟˊ ㄍㄨㄢ ㄒㄧ˙/meˊi guan xi )
・問題ないよ、大丈夫だよ:沒問題(ㄇㄟˊ ㄨㄣˋ ㄊㄧˊ/meˊi weˋn ti ˊ)
この2語は使い方が似ているようで、微妙に使い分けがされています。
「沒關係」
これは相手に謝られた時や、お手数おかけしましたと言われた時、などの返答に使われる“大丈夫”
あ、ちなみに。
食品の展示会に行った時、台湾人の友達がサンプルをぐいぐい勧めてくるお姉さんたちを回避する時に「沒關係、沒關係」と言いながら突破していたので、そう言う使い方もあるのかと思ったこともありました。
「沒問題」
こちらは何か頼まれごと、予定など尋ねられた時に問題がないという意味での“大丈夫”です。
まとめ
今回は、ちょっと丁寧な印象になるお礼、返答を見てきました。
使い分けのニュアンス、伝わったでしょうか?
一言、さっと返答できるだけで会話のハードルが下がる気がしますよね。
ぜひ使ってみてくださいね!