中国語にも比較級と最上級があります。
一般的な文章で副詞「非常」や「很」を用いて“とても”“非常に”を表します。
テキストで習う最上級は、実は古風?!
ローカルっぽい最上級の言い方、ご紹介します〜
ちなみに。
この最上級、褒めているつもりでも言葉次第ではちょっと嫌味っぽく聞こえる場合もあるようなので、ちょっと注意が必要!
最上級を使うルール
・形容詞を用いる
・文章の中に比較を表す「比」がある場合は使えない
・最上級の中にもランクがある
・最上級を使う場合は副詞「很」は使えない
・最上級の文節には否定語は使えない
だいたいこの5つを押さえれば簡単です。
最上級のレベルわけ
日本語訳にすると”とっても”“ものすごく”っていう感じかなあと台湾人の先生は言っていました(①が1番レベルが高い)
①主語+形容詞+得+不得了(ㄉㄜ˙ ㄅㄨˋㄉㄜˊㄌㄧㄠˇ/de buˋ deˊ liaˇo)
②主語+形容詞+極了(ㄐㄧˊ ㄌㄜ˙/jiˊ le)
③主語+形容詞+得很(ㄉㄜ˙ ㄏㄣˇ/de heˇn)
・彼はものすごく嬉しい:他高興極了
・お腹がものすごく空いている:我現在餓得不得了
・家から学校がとっても遠い:我家離學校遠得很
・ものすごく美味しい!:好吃得不得了
・う、美しい!:美極了
・大変だったよね…:不得了了…
ちょっと注意点
形容詞「好」を使う場合が注意!
・彼はいっつも元気すぎるよね〜:他好得不得了
・彼って本当元気よね:他好得很
言い方にもよりますが…
疲れを感じさせないいつでも“元気”と言うよりは、能天気なのか?と思わせるようなちょっと嫌味を含んだように聞こえてしまうことも。
「好」のときは「極了」を使うといいみたいです。
もっとローカルっぽい言い方
実は上の最上級の表現は、文章的な印象を与えるようで、いきなり「美極了」と発言すると、「何と美しいことか〜!」みたいな歳上世代が使うイメージなのだそう。
日本人でも、時代劇ですかってなりますよね(笑)
では、一般的な口語で使われるいわゆる“強調的、誇張的”な表現とは?
「要命(ㄧㄠˋ ㄇㄧㄥˋ/yaˋo miˋng)」
日本語訳では「ものすごく、ひどく」に値する中国語
「要命(ㄧㄠˋ ㄇㄧㄥˋ/yaˋo miˋng)」
基本的には悪い状態、内容の事柄に使われます
・ものすごく痛い:痛得要命
・遅すぎる〜!:慢得要命
・臭すぎる:臭得要命
例外で、“嬉しい”“楽しい”などポジティブな内容をいうことも可能ですが、使われる単語は限定的です。
・嬉しすぎる:高興得要命
・楽しすぎる:開心得要命
・うますぎる:好吃得要命
「死了(ㄙˇ ㄌㄜ˙/siˇ le」
形容詞や動詞の後ろに置いて、基本的には不平不満を述べる表現「ひどく、めっちゃ、〜過ぎる」
「死了(ㄙˇ ㄌㄜ˙/siˇ le」
基本的にはネガティブな内容で使われます。こんな感じのワードにつきます。
(忙/難/累/擠/冷/熱/難吃/痛/甜/酸/急/想/擔心…)
ポジティブな内容では、こちらも限定的な語でしか使われません。(羨慕/高興…)
・忙し過ぎる:忙死了
・寒過ぎる:冷死了
・不味すぎる:難吃死了
・しょっぱすぎる:鹹死了
・羨ましすぎる:羨慕死了
逆輸入?「超(ㄔㄠ/chao)」
比較的女性に使われやすいようですが、日本から逆輸入されたともいえる「超」という言葉も使われています。
Youtubeとかも多いですね〜
海、綺麗な景色、美味しいもの、とにかく「わあああああ!」と感動した時なんかに多発傾向です(笑)
・ちょーかわいい!:超(級)可愛
・超あつい:超熱
・ちょー綺麗〜:超美
(5:45あたりからになってます!見てみてください〜)
ネット用語的「爆(ㄅㄠˋ/baˋo)」
さらに最近の若者言葉として「爆」
ネットなどで使うことが多いので年代が上の人は使わない方がいいかな〜って感じですが…
ちょっと前に高校生が日本で「鬼」って使ってましたよね、使われ方や年代の幅はそんな感じです。
あれはもう時代遅れなのか…?(笑)
・鬼可愛い:爆可愛
中国語にも時代で使われる言葉ってあるんですね、どこも一緒だ。