今日は11月11日。
中国大陸では独身の日とされていますが、台湾でも「雙11(ダブル11)」と言うことでその日限りの安売りや特別パック販売などがあります。
さらに、台湾SOGOでは台湾で1番大きなセール“週年慶”が始まります。とにかくお得がテーマな買い物が目白押しです。
去年、買い出しへ意気揚々といきましたが、平日昼間なのに通路が全部埋まるほどの大盛況で汗だくになっていた思い出が…
そろそろ台湾でも日差しが落ち着いて肌寒さが感じられるようになって、街中ではイルミネーションの準備が始まっています。
日本は、クリスマスからのお正月気分からのバレンタイン…と年末年始は忙しいですが、台湾のお正月といえば、旧暦が本番です。
なので、とにかく1月中頃くらいまでイルミネーションがあり、どうも年末の浮ついた気持ちになりません(笑)
お仕事は、というと忘年会としてクリスマス会が盛大に行われる場合が多いです。
この季節、ギフト交換をする予定の方必見!
日本人が占いなどで数字や縁起にこだわるレベルの想像を軽く超えてくる中華系の人々。
台湾人の好きな数字、嫌いな数字、さらに中華系のお友達に絶対に送ってはいけないギフトをご紹介したいと思います。
数字x縁起
台湾人や中華圏では日本人が占いや運勢を信じるレベル以上に真剣に、そして大真面目に気が見える先生などの話を信じてその人のお告げに従って行動することも珍しくありません。
子供の夜泣きがひどいからお祓いをする、とか
ヨモギをドアに貼ると鬼が来ない、とか
ちょっと迷信が入っているものもありそうですが、いいと思ったものはやる!のが台湾人のいいところです。
お日柄は人生と共に
引越しや結婚式、人生の大きな節目には必ずお日柄を重視。
家の家具や置物などにも方角や気の流れを加味して配置されていて、勝手に方角や場所を変えてはいけないんだそう。
さらには別れの時にも暗黙のルールが…
例えばお葬式にも運勢の悪い干支があるそうで訃報を知らせる紙にも、◯◯干支の方は運勢がちょっと…みたいな感じで添えられているそうです。
つまりそれは“式に出席しないように配慮ください”ということみたいです。それはさすがに驚きました。
他には、日本では年女・年男は、その1年は幸運が来るといういいイメージですよね。
でも台湾では全く逆です。
その1年は特に身の回りや行いに注意すべし!という厄年。日本人はなんで厄年に浮かれているんだ!という謎の行動に見えるそうです(笑)
しかも年男・年女は本厄
自分の干支を数えて半分の年は、斜め厄
というわけで、6年に一度は気をつけろってことですね(笑)
台湾人の好きな数字・嫌いな数字
人気の数字は“買う”と言う考えもあるほどで、携帯番号や部屋番号、車のプレートなどを
6・7・8・9をつけて買うのだそう。
6 順調、物事うまくいく数字
7 西洋のラッキー7から
8 中国語の發(ふぁ)と8(ば)の音が似ている
發には儲かる、儲ける、お金持ちの意味がある
9 恋愛に関して久(長い時間、永遠)と9の発音が同じ
商売や生活に欠かせない数字だからこそ、「お、縁起がいいな」と思わせることが大事です。以前見つけたマンションを売っている垂れ幕、とにかく付けられるだけ「8」を付けた感じがありますよね。
嫌いな数字は、4、9
4 死と発音が似ていて連想させる
9 9のつく年は厄年で、東洋医学で身体の変化があると考えられている
高齢の方は77、78ときて79歳の代わりに80歳を2年やる人もいるんだとか。
え、そこまで!
マンションの4階、14階、飛行機の4列目などわざと無くしている場合も多いです。
こだわりの強い台湾人へもしギフトをあげることになったら…
避けたいギフト
その①置き時計
普段あまり選ばれるギフトではないものの、これは縁起が悪い
時計を送る=送鐘が
人生の最期を見送る=送終と音が同じなんです。
※高齢の方には、特に送ってはいけません
台湾はじめ、中華系のお宅では今でも風水、気、運勢なんかもかなりこだわっている方も多いです。名詞がほとんど二語構成なのは、縁起がいいから!
日本でも同じですが、死を予想させる数字の4は、なんとなく避けたい数字です。
その②フェイスタオル
これは送りがちでは!
フェイスタオルは、お葬式のお返しにだいたい送る習慣となっているのでタブー。タオルは手頃だし、送る人も多いのではないでしょうか?
その③靴
駐在をしている方の中には、台湾人の部下をもって働いている方も少なくないのではないでしょうか?あんまり贈り物には選びそうにはないけどやってしまったら即終了レベル?のタブーです。
上司が部下に対して絶対に靴を贈ってはいけません。
靴を贈る=遠回しのクビ
遠回しに新しい靴で違う仕事につけと言っているようなものですね。
番外編:忘年会でチキン
「尾牙」と呼ばれる台湾の忘年会についてです。
ワイワイとした雰囲気とは裏腹に、今では考えられないそれはそれはこわ〜い古い習慣の話が。諸説あると思いますが、語学学校のテストで出てきた話なので、こんな事あったんだ程度でお付き合いください。
ご存知の方もいると思いますが、台湾や中華圏では今でも旧暦を見る風習があります。
旧暦を重視する中で大きなイベントは端午節,中秋節,過年この3つ
12月の年の瀬には忘年会はせずに、一般的には毎年変わる旧正月の日程に合わせて忘年会などが行われます。
ちなみに…台湾で営業登録をしている会社は、忘年会とは別に売り上げの何%かを社員旅行または食事会を開催して社員に還元しなければいけないのです。
面白い決まりですよね!
さて、その忘年会のことを「尾牙:ウェイイア」と呼んで
老闆(社長やオーナー)が“1年よく働いてくれてありがとう” という意味を込めて、社員をもてなして食事会を開くのです。
ビンゴ大会や景品もあり、ご飯をみんなで食べながら話して笑って大騒ぎ
ご飯会の雰囲気は“みんなでワイワイ”というのがぴったりです
が…
楽しい雰囲気ではあっても
チキン料理が運ばれてくると一同に緊張が走る。
なぜなら
老闆がその鳥料理をある社員に“さあ食べて”と勧めるんです。
その意味というのは…
“もう来年からは会社に来なくていい ”
つまり公開のクビ宣告!
直接その社員にクビ宣告をすることが申し訳ないと思うからこそ、
チキン料理を振る舞って“ごめん、おまえクビな”と言うことを表明していたのだそう。
それはそれはもうチキンが誰の元へ運ばれて行くか、社員は怖いですよね。
現在はこのような公開クビ宣告のような慣しはありません。
でも忘年会のご飯会はもちろん今でもあるので、どんなに忙しくても社員は全員参加で楽しむみたいです。
みなさん、今年一年の頑張りに何かご褒美を買いますか?
私は…台湾らしくマッサージに行こうと思っています…(笑)